月山高原の耕作放棄地を活用して栽培した「小麦」を使った新商品の麺の発表会が、鶴岡市で行われた。
お披露目された新商品の麺「月山の粉雪 麦かおり」。
うどんやパスタ用として開発された1袋180グラムの平打ちの乾麺だ。
原料の小麦の生産には、鶴岡市の月山高原で「耕作放棄地」だった農地が活用されている。
土地の有効利用を目的に地元の生産者グループが5年前から栽培を始め、現在、約40ヘクタールで年間約80トンを収穫している。
小麦粉は石臼挽きで、低温管理していて風味が良く、完成した乾麺は幅4ミリの太さにこだわり、伸びにくいのが特徴。
すでに市内の産直施設で販売されているが、郵便局と連携し、2月20日からは庄内地方に89ある全ての局で販売を始めるという。
(月山高原農地委員会・齋藤一志会長)
「山形の庄内で小麦を作っていることは誰も知らないので、販売だけでなく広報もしていただけるのは非常に助かる。こういう動きをさまざまな所で出していければ、庄内の平野部から見て、月山が小麦で黄金色に光る姿も不可能ではないので、大変ありがたい」
郵便局での販売は今後、拡大も検討しているという。