山形市で、江戸時代に始まったとされる「旧暦初市」が行われ、雪の中、縁起物を買い求める人の姿が見られた。
山形市の文翔館前の広場には、「だんご木」や「初あめ」といった縁起物や、「玉こんにゃく」などの食べ物を販売する13の露店が並んだ。
山形市の初市は、最上義光が城下町の振興のため、毎年1月10日に市を開いたのが始まりとされている。
初市に訪れた人の中には、家族を思い、だんご木を買い求める人の姿も見られた。
「夫が病気しているからだんご木を下げてお祈りしようかなと思って」
また、市内の小学生も先生と一緒に訪れ、買い物を楽しんだ。
「いろんな店があって楽しい」
「いっぱい食べ物が食べれられてうれしい」
「どんどん焼きとわたあめ、いま買ったのなんだっけ? 玉こんにゃくを買えて良かった」
(村山地区お祭り商業協議会・佐藤雅子さん)
「変わらず伝統を守り続けているところに注目してもらい、山形の歴史を知ってもらう機会になれば」
主催する協議会では、伝統を後世に残そうと約30年前からこの旧暦初市を復活させたという。