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【山形】県内のブナシメジ生産量の約7割を占める2社廃業...7月豪雨で被災し再建できず 鮭川村 2/ 5

2024年7月の豪雨で甚大な被害があった、ブナシメジを生産する県内最大規模の鮭川村の会社・2社が、廃業することを決めた。

鮭川村中渡にあるブナシメジの生産会社「荒木バイオ」は、2024年7月の豪雨で近くの川がはん濫し、工場全体が浸水した。
生産に必要な機械は全て故障。培養室にあったブナシメジの菌が入った瓶70万本も全滅した。

死んでしまった菌が多すぎるため、瓶ごと全てを廃棄するしかなかった。
荒木社長は事業の再開を模索したが、数億円規模の費用を負担せざるを得ないことから再建を断念...。
決算が終わる2025年8月を目途に廃業することを決めた。

(荒木バイオ・荒木淳一社長)
「国や県から見舞金はあったが、それは再建して初めてもらえるもの。事業を再開しても投資した金額に見合う売り上げもなかなか見込めないだろうし、断念した」

2024年9月、鮭川村は、国から「局地激甚災害」の指定を受けた。
これは被災した企業が金融機関から資金を借りる際、金利が大幅に優遇されるなど、中小企業の再建を後押しする仕組みだ。
それでも、支援は十分ではなかったと荒木社長は指摘する。

(荒木バイオ・荒木淳一社長)
「金利ゼロだったとしても借りる元手がかかる。それでも借りた金は返さなきゃいけないし、まるっきりもらえるわけでもない、払わなくていいわけでもない、それを考えると無理だなと」

「局地激甚災害」を含め今回の国や県の支援内容では、「再建は不可能」というのが結論だった。
荒木さんは「企業にとって使いやすいまとまった支援金などがあれば、再建に踏み切れたかもしれない」と話す。

また、同じく鮭川村にある「深田農産しめじセンター」も2025年5月までの出荷をもって廃業を決めた。
深田周一社長は、「頑張ってきたけれど、後継者不足もあり廃業を決めた」とコメントしている。

7月の豪雨被害によって、合わせて県内のブナシメジ生産量全体の約7割を占める2社がいずれも廃業することになる。





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