2023年度、県内で家族や福祉施設の職員から虐待を受けた障害者は62人で、統計をとり始めて以降最も多くなった。
2023年度、県が把握した家族や福祉施設の職員による障害者に対する虐待は計19件で、前の年度から4件増加した。
虐待を受けた人は計62人で、前の年度から47人増え、統計をとり始めた2012年度以降、最も多くなった。
内訳は、「福祉施設の職員から虐待を受けた人」が47人、「家族などから虐待を受けた人」が15人だった。
この中には、デイサービスを利用していた小学生や修学前の子ども計38人が、福祉施設の職員に部屋から自由に出られないよう閉じ込められた虐待のケースもあり、県はこの施設に対し、指導と改善状況の確認を行った。
県は虐待防止に向け、「事業者への指導」を強化するとともに、「自分のやっていることが虐待にあたると知ってもらうことが重要」だとして、パンフレットなどによる啓発にも力を入れていくとしている。