山形市の企業が今年から新たに始めた使用済みのチャイルドシートを生まれ変わらせる専門のクリーニングが人気を集めている。
自動車の整備などを行っている、山形市の旭自動車。
この会社が今年から新たに始めたのが、チャイルドシート専門のクリーニングサービス「ヨゴレバイバイ」。
(旭自動車・三澤潤社長)
「元々は車の中の清掃をしていたが、あるお客からチャイルドシートもできないか?という話があり、なるほどということで。それがきっかけで始めた」
取材した際に持ち込まれていたのは、7年の間に兄弟3人が使ったというチャイルドシート。
一見、きれいに見えるが、表面には細かいゴミがたまっているのが分かる。
(リポート)
「シートも汚れが目立つが、すき間にも食べかすが詰まっている。今からこれをきれいにしていく」
まずは、表面を丁寧にブラッシング。続いて、洗剤を噴射して汚れを浮かび上がらせ、吸引していく。
そして、布のカバーを外してみると、内側にも様々な汚れが。勢いよく風を当てて吹き飛ばしていく。すき間にたまっていた食べかすなどがたくさん出てきた。
そして、一見きれいに見えた布のカバーも、洗剤に浸けて洗うとあっという間に濁ってくる。
すべてのパーツを丁寧に手洗いして乾燥させ、組み立て直せば、クリーニング完了。作業はおおむね3日で終わるという。
チャイルドシートは、道路交通法で6歳未満の乳幼児の使用が義務付けられているが、ものによっては価格が10万円ほどするものもあり、大きな出費となる。
このため、おさがりを使うケースも多いということで、そこに目をつけたのが今回の新サービス。
(旭自動車・古川祐未さん)
「私のチャイルドシートも貸してる状態。貸し借りは兄弟間、友達間でもある(買うと)出費が大きくなってしまうので、借りた後に返す前に洗浄して返すのにすごく良い」
まだまだ使えるチャイルドシートをきれいに生まれ変わらせるクリーニング。
費用は、分解して洗浄するスタンダードコースで8800円。電話で予約した上で、店への持ち込みが必要。