山形市の神社で、貴重な文化財を火災から守ろうと、27日に防火訓練が行われた。
訓練は県指定の文化財「随神門」がある山形市の鳥海月山両所宮で、1月26日の文化財防火デーにあわせて行われた。
神社の関係者や地元の住民など約30人が参加し、2月2日の節分祭の準備をしている最中、社務所の台所から火が出たことを想定した。
(訓練)
「火事だ~、火事だ~!」
「台所から火事だ! 火事だ~!」
参加者たちは、屋内にいる人に火事を知らせた後、消防への通報の仕方や避難誘導の手順を確認した。
あわせて、消防の署員から消火器の使い方の指導を受けたほか、「随神門」に向けて実際に放水する訓練も行った。
(鳥海月山両海宮・中野俊助宮司)
「山形市は恵まれていて自然災害が非常に少ないが、その中でも1番怖いのは火事なので、日々火の元には気を付けて火事を出さないようにするのが一番大事」
「文化財防火デー」は、1949年1月26日に、奈良・法隆寺で火災が起きたことをきっかけに定められた。