県内企業の後継者について、「いない」または「未定」と答えた企業が全体の44%と、調査を開始して以降「最も少なくなった」ことが信用調査会社のまとめでわかった。
信用調査会社・帝国データバンク山形支店は、2024年10月、県内企業2458社を対象に後継者の有無を調査した。
それによると、後継者が「いない」または「未定」と答えた企業の割合は44.3%と、調査開始以来、最も少なかった。
これは全国平均の52.1%に比べ7.8ポイント下回っていて、県内は全国平均よりも後継者が決まっている割合が高いことがわかった。
業種別で、後継者が「いない」または「未定」と答えた割合が最も高かったのは建設業の49.1%、最も低かったのは不動産業の39.3%だった。
現在の経営者と後継者の関係について、帝国データバンク山形支店は「これまで最も多かったのは『同族継承』だったが、今回は『内部昇格』が速報値で上回った。『事業継承』が当たり前になりつつあり、県内企業の『脱ファミリー化』が加速している」と分析している。