2019年に爆発事故を起こした上山市のバイオマス発電施設について、運営会社が青森市の会社に事業を譲渡していたことがわかった。
上山市のバイオマス発電施設は、山形市の建設業・荒正やヤマコーなどによって設立された「山形バイオマスエネルギー」が運営していたもの。
運営会社の関係者によると、爆発事故の後、安全性を確保した上で事業継続を目指したが、追加投資がかさむなどしたため断念し、2024年11月、バイオマス発電の技術提供を行う青森市の「プロマテリアル」に事業を譲渡することを決めた。
運営会社はその後、2024年12月に解散している。
バイオマス発電施設は、試運転を行っていた2019年2月に爆発事故を起こし、鉄製のふたが近くの民家まで吹き飛び、家にいた女性1人が軽いけがをしている。
プロマテリアルは、安全性・確実性を高めるため水素ガスを使わない発電方法を導入する方針で、「地元住民の不安払拭」のため年度内に説明会を行う予定。