東根市で、若手のサクランボ農家たちが、より品質の高いサクランボを作ろうと枝を切る「剪定(せんてい)」のコツを学んだ。
23日、サクランボの生産量日本一の東根市で、若手農家約40人が集まって、2025年の豊作を祈願した。
若手農家たちは、技術力向上のため毎年この時期に「剪定」のコツを学ぶ研修会を開いている。
剪定は、おいしいサクランボを作るのに欠かせない作業で、不要な枝を取り除くことで養分を木全体に効率良く行き渡らせることができる。
23日は、2024年の立木審査会で最優秀賞を受賞した武田海さんが講師をつとめ、枝を切る際に見るべきポイントなどを伝えた。
(就農3年目・斉藤穣さん)
「高品質なものを作る、着色がつきやすくなる剪定方法を心がけている。仲間ができるのは心強いし、いろいろな情報交換もできていい」
(就農3年目・渡辺豊さん)
「実をならせる部分の見方、強さを求めていくことを学んだ。すべてのスタートが果樹の剪定だと思う。この瞬間から勉強して、消費者に喜ばれるサクランボを作りたい」
2024年は高温の影響でうるみ果や双子果が発生し、記録的な不作となった県産のサクランボ。
生産者も2025年こそはおいしいサクランボを届けたいと考えている。
(東根市果樹研究連合会・岡崎広良会長)
「あそこまでの障害果が出てしまうのは昨シーズンだけにしてほしいが、気温が変動しているので、それに対応していくのも私たちの技術だと思う」
サクランボの剪定作業は3月末まで続く。
※岡崎広良会長の「崎」はタツサキ