山形大学は、大学入学共通テストの会場で試験監督がたてた物音でリスニング問題が聞き取りにくくなったとして、受験生34人が再試験の対象となったと発表した。
再試験の対象となったのは、1月18日に行われた大学入学共通テストの「英語」を鶴岡中央高校で受験した34人。
試験を運営した山形大学によると、リスニングの試験の途中、受験生が落としたICプレーヤーに不具合が生じ、その対応にあたった試験監督が物音をたてたり小声で話したりした。
試験後、問題の一部が聞き取れなかったとする受験生の保護者から申し出があり、大学が調べた結果、「解答に影響がないとは言いきれない」として、同じ部屋にいた全員を再試験の対象とした。
本来、リスニング試験中のトラブルには全て筆談で対応することになっていたが、今回は試験監督が口頭で対応してしまったという。
再試験は、自然災害で受験できなかった時や運営側の不手際により正常に試験を受けられなかった場合に行われるが、今回は希望する人はなく再試験自体は行われないことになった。