米沢市で冬の伝統食材「豆もやし」の収穫作業が最盛期を迎えている。
豆もやしは、雪深い米沢の冬の貴重な野菜として、小野川温泉で古くから生産されてきた。
栽培方法は温泉地らしい独特なもので、小屋の中に「室」と呼ばれる木箱を並べ、その下に温泉を通して温室のような状態で育てる。
生産グループの小野川豆もやし研究会は12月から収穫を始めていて、この日も室の中で約30センチに成長した豆もやしを収穫し、土を落として温泉で洗う一連の作業を進めていた。
温泉のミネラルを吸い取って成長する栄養豊富な豆もやしは、シャキシャキとした食感が大きな特徴。
(小野川豆もやし研究会・鈴木藤昇会長)
「すき焼きや牛肉と炒めたり、かき揚げ...。オーソドックスにおいしいのは、おひたしやナムル。何にでも合う、素晴らしい万能な野菜」
収穫作業は4月までで、地元の商店や道の駅・県内のスーパーなどで販売されている。