天童市の若手農家たちが果物の出荷を終えたコンテナで作る"巨大な文字"がことしも完成した。ことしは、地元の子どもたちのアイデアが詰まったメッセージとなっている。
(リポート)
「天童市の国道沿いのこの時期の名物となってきているコンテナ文字がことしも完成しました。巨大です。書いてあるメッセージは『んまいべ!紅王』。ことしも紅王をPRするメッセージとなっています」
天童市の国道48号沿い、「JAてんどうフルーツセンター」に登場した全長40メートル・高さ6メートルの巨大なコンテナ文字。
果物の出荷を終えて次のシーズンまで保管されるコンテナを活用しようと、地元の若手農家たちが約15年前から制作している。
約20人が3日間をかけ、4色・3万5千個のコンテナで完成させたことしの文字は「んまいべ!紅王」。
4年連続で、サクランボの新品種「やまがた紅王」をPRするメッセージとなったが、ことしははじめて地元の子どもたちからアイデアを募った。
(天童市農協青年部・武田繁部長)
「なかなかいるメンバーでもいいアイデアが出なくなってきたので、『小さいお子さんの知恵を借りてやってみようか』となった。ことしはなかなかサクランボも大変だった。その中でも紅王は良かった部分もあるので、紅王を広めていきたいと思い"紅王しばり"で募集した」
市内の児童遊戯施設に募集ボックスを置いたところ、バリエーションに富んだ36件のアイデアが寄せられ、その中から大山さん親子が考えた「んまいべ!紅王」に決まった。
(天童市農協青年部・武田繁部長)
「去年『くたが??紅王』で"??"がついていたので、それに回答するような"!"がついている『んまいべ!紅王』とアンサー形にした」
天童市農協のことしの紅王の出荷量は、去年より1トン多い2.7トン。暑さに強い品種として期待される紅王を多くのドライバーにPRする。
(天童市農協青年部・斉藤芳男さん)
「ひらがなのところがうまくいった。だいぶいい出来」
(天童市農協青年部・武田繁部長)
「出荷量も年々増えているので、少しずつでもお客に食べてもらいたい。交通量が多い所なので、安全運転しながらちらっと見てほしい」
巨大コンテナ文字は2025年9月まで見ることができる。
アイデアが採用された大山さん親子には、はえぬき・つや姫・雪若丸豪華3点セット15キロのお米がプレゼントされる。
<<前の記事 【山形】正月の縁起物「門松・しめ飾り」作り最盛期 評判を呼び年々注文増える 川西町
>>次の記事 *12/19(木)の山形県内の主な動き*