1月に行われる知事選について、自民党県連は15日、独自候補の擁立を断念し、現職の吉村氏への支援を正式に決定した。遠藤利明会長は、参院選など今後の選挙での連携にも期待感を示した。
来月行われる知事選には、現職の吉村美栄子氏が5期目を目指し出馬を表明。
自民党県連に対しては、知事選での「支援」を要請していた。
こうした中、自民党県連は15日に選挙対策会議を開き、知事選での独自候補の「擁立を断念」、「吉村氏への支援」を正式に決定した。
(自民党県連・遠藤利明会長)
「政治とカネの問題もあって、自民党と一体となって知事として活動したいという人を探せなかった」
会議の出席者からは、「独自候補を擁立すべき」「中立の立場をとるべき」との意見もあったが、執行部側は「県の発展のためには国政と県政の協力が必要」と説明し、「吉村氏への支援」を全会一致で決定した。
遠藤会長は、県政にとどまらず、議席の奪還を目指す2025年夏の参院選での連携についても期待をにじませた。
(自民党県連・遠藤利明会長)
「少なくとも支援をするということは、当然知事もそれを踏まえて要請したと思っている。これからも各種選挙・施策についても連携して進んでいけるものだと思う」
これまでに出馬を表明しているのは吉村氏だけで、2013年と2017年に続いて無投票となる公算が大きくなっている。
初めての自民党県連からの「支援」に吉村氏は...。
(吉村美栄子氏)
「『苦渋の選択』という人もいたと思う。全員が力を合わせて、総力を結集して難局を乗り越えないといけない場面。自民党県連にはしっかり応えてもらったという思いでいっぱい」
知事選は1月9日告示、26日投開票。