米沢市白布温泉の旅館・東屋が先月、山形地裁米沢支部より破産手続きの開始決定を受けていたことが分かった。
帝国データバンク山形支店によると、東屋は1983年に設立。
約300年前に建築されたかやぶき屋根の建物は2000年3月の火事で焼失したが、翌年、約3億円かけ再建し、2004年には売上高2億900万円を計上していた。
しかし、その後東日本大震災や新型コロナウイルスの感染拡大などによる影響で売り上げが減少。
2024年には売上高8400万円に対し、1000万円の純損失を計上するなど、厳しい資金繰りが続き、自力での事業継続が困難になったという。
負債は2024年10月末時点で2億5900万円だが、変動している可能性もあるという。
現在、温泉旅館・東屋は、譲渡を受けた企業が営業を継続している。