高畠町が行った橋の補修設計業務の入札をめぐる官製談合事件で、逮捕された町の係長が入札に関する情報を漏らした見返りに金銭を受け取った疑いがあるとして再逮捕された。
収賄と贈賄の疑いでそれぞれ再逮捕されたのは、高畠町建設課の係長・小梁川守容疑者(49)と、南陽市の設計会社・明光技研社長の高橋則雄容疑者(58)。
警察によると、小梁川容疑者は2024年10月ごろ、高畠町が発注した川合橋など橋梁の補修設計業務の指名競争入札に際し、高橋容疑者に予定価格を漏らし、その見返りに現金約100万円を無利息・無担保で借り受けた疑いが持たれている。
現金は2024年9月30日ころ~10月31日ころまでの間、合計3回にわたり小梁川容疑者の個人名義の口座に振り込まれたという。
警察は「捜査に支障をきたす」として2人の認否を明らかにしていない。
町によると、今回の入札時に小梁川容疑者は河川の維持管理などに係る業務を担当していて、係長として部下から予定価格の報告を受ける立場にあったという。
再逮捕を受け高畠町は、「このような事態を二度と起こさぬよう、原因究明を行い、町政への信頼回復に全力で取り組む」としている。