長井市で、加温ハウスで育てた市特産の野菜「行者菜」の収穫作業が始まっている。
行者菜は行者ニンニクとニラを交配して作られた野菜で、鍋との相性が良い栄養満点の野菜。
長井市では現在37軒の農家が栽培している。
通常は5月~9月ころに生産される行者菜だが、時庭の遠藤孝志さんは、約10年前から加温ハウス栽培で冬の間も出荷している。
冬のハウス栽培では、気温が高すぎると葉が枯れるなどの生育不良が出るため、暖冬の2024年は栽培に苦労したが、厳しい冬となった2025年は温度管理がしやすく、上々の仕上がりだという。
(遠藤孝志さん)
「夏場でしか感じられない緑のものを作れるというのはやりがいがある。ハウスものはすごく柔らかい。鍋物でそのまま素材を楽しんだり、おひたしなどはすごく味を感じてもらえると思う」
収穫作業は3月いっぱい行われ、市内の産直施設や道の駅で販売されている。