岩手・大船渡市で山林火災が発生してから1週間以上が経った。大きな被害が出ている大船渡市を支援しようと、県内の企業・自治体でも支援の輪が広がっている。
岩手・大船渡市で起きた大規模な山林火災は、発生から8日が経った6日も鎮火には至っていない。
(リポート)
「こちらではすべてのレジカウンター近くに募金箱を設け協力を呼びかけています」
これを受け、「イオン東北」とホームセンターを展開する「サンデー」のイオングループ2社が緊急の支援募金を始めた。
東北地方のイオンやサンデー・マックスバリュなど計270カ所で支援募金を受け付けている。
山形市にあるイオン山形北店でも、食品売り場をはじめ全ての直営店のレジカウンターに3月31日まで募金箱を設置する。
集まった募金は被災地域の自治体を通じて復旧・復興支援に役立てられる。
一方、南陽市も大船渡市を支援するため、ふるさと納税の制度を利用して"代理"での寄付の受け付けを始めた。
2024年5月、南陽市で122ヘクタールが焼ける大規模な山林火災が発生した際、全国から多くの寄付金が寄せられ、復旧の支えとなった。
このため南陽市は、2月28日からふるさと納税の仲介サイト「ふるさとチョイス災害支援」を使い、"代理"で大船渡市への寄付の受け付けを始め、6日時点ですでに117万円の寄付が集まっている。
災害支援なので返礼品はないが、寄付金は火災で被害を受けた地域の復旧費にあてられる。
南陽市の商工観光課は、「去年の山林火災で多くの支援をいただいた。大船渡の1日も早い復興へ少しでも貢献したい」と話している。
そして県も、6日から県庁ロビーや各総合支庁など12カ所で、募金の受け付けを始めた。