1日、県内の多くの公立高校では卒業式が行われた。2024年度で閉校する県立米沢商業高校では、最後の卒業生が3年間の思い出が詰まった学び舎を巣立った。
米沢商業高校で行われた卒業式には、商業科の3年生77人が出席し、晴れの日を迎えた。
式では、一人ひとりの名前が読み上げられたあと、卒業生代表の坂野雅姫さんに伊藤広幸校長から卒業証書が授与された。
伊藤校長は「米商の青春を忘れないで、誇りに思って卒業してください。われら、チーム米商。みなさんが力強く人生を謳歌することを祈ります」とエールを送った。
また、生徒会長を務めた畠中莉乃さんは、米商での3年間を涙ながらに振り返り、未来への誓いを述べた。
(卒業生答辞・畠中莉乃さん)
「米商校訓『進取』『至誠』の精神をこれからも忘れずに、どんなに辛くても前に進み、新しい環境になっても挑戦していきます。後輩のみなさんは、米商の歴史や伝統を、新たにできる米沢鶴城高校へと引き継いでいってください」
1902年に米沢市立商業補習学校として創立。
これまで2万3千人余りの卒業生を送り出した米沢商業高校は、米沢工業高校と統合し、4月から米沢鶴城高校として新たなスタートを切る。