酒田市内で放火した罪などに問われている元消防団員の男について、検察は「犯行は個人的で自己中心的」などとして懲役6年を求刑した。
元酒田市消防団・副分団長の田賀一稀被告は、2024年、市内の会社事務所などで起きた5件の火事をめぐり、放火や森林法違反の罪に問われている。
10日に行われた被告人質問で、田賀被告は起訴された事件以外に、2024年5月1日・4日にも解体中のアパートや森林に放火したことを明かした。
また、副分団長としてのストレスが動機の大きな要因になったことをあらためて指摘されると、「副分団長にならず、消防団活動もしていなければ放火などしていなかった」などと話した。
このあと行われた論告で、検察は「消防団員として危険性をわかっていながら犯行に及んだことは個人的で自己中心的」などとして懲役6年を求刑したのに対し、弁護側は寛大な処分を求め、結審した。
田賀被告は2023年、当時の勤務先に侵入して工具などを盗んだ窃盗と建造物侵入の罪でも10日までに追起訴された。
判決は1月22日に言い渡される。
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