県内は10日も大雪となり、山形新幹線が一時運転を見合わせるなど影響が出た。大雪は11日明け方まで続く可能性があり、警戒が必要。
強い冬型の気圧配置と気圧の谷の影響で、県内は10日も雪が降り続いた。
平地でも積雪が急増し、朝から除雪に追われる人の姿も見られた。
(除雪する人)
「きのう(9日)25センチ降った、朝から晩まで。もう大変。体力ないから」
午後4時までの24時間に降った雪の量は、鶴岡市櫛引・長井・小国・米沢でそれぞれ31センチ、金山で28センチなどとなっている。
<積雪の深さ>
大蔵村肘折 198センチ(全国で2番目に多い)
西川町大井沢 177センチ
小国 131センチ
米沢 95センチ
庄内に出されていた大雪警報は10日午前に、同じく庄内の暴風雪警報は先ほど解除されたが、波浪警報は継続中。
この大雪により、9日夜、奥羽線の普通列車が大沢駅で動けなくなり、その影響で、山形新幹線の上り「つばさ160号」が米沢駅で運転を打ち切った。
山形新幹線は、10日の始発から除雪作業のため福島駅~新庄駅の間で運転を見合わせ、午前11時に運転を再開したが、倒木やポイントの故障によりダイヤの乱れが続いた。
空の便は庄内空港の羽田便3便が欠航した。
また、警察によると、飯豊町の57歳の女性が、除雪機についた雪を取り除こうとして回転部分に指をはさみ大けがをした。
山形地方気象台によると、冬型の気圧配置は11日明け方にかけて続き、大雪警報を再び発表する可能性があるとしている。
11日夜までに予想される24時間降雪量は、多い所で山沿いで50センチ、平地で20~30センチ。
県は屋根の雪が滑りやすくなっているとして、県内全域を対象に、雪下ろしと落雪事故への注意を呼びかけている。