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【山形県知事選挙】現職・新人の一騎打ちで17日間の選挙戦始まる 実現したい公約に注目 1/ 9

9日、4期16年の吉村県政の評価を問う知事選が告示された。現職と新人の2人が立候補を届け出て、一騎打ちとなる17日間の選挙戦が始まった。

知事選に立候補したのは、いずれも無所属で届け出順に、現職で5回目の当選を目指す吉村美栄子氏(73)と、新人で福島県白河市在住の自営業・金山屯(かなやまじゅん)氏(84)の2人。
4期16年の吉村県政の評価を問う今回の知事選は、現職と新人の一騎打ちが確定した。

(吉村美栄子氏)
「これまで積み重ねてきた経験を生かすとともに、県民と一緒になってさらなるチャレンジを続けていくことで、誰もが住みやすい安心・安全な山形県を実現し、わくわく感のある未来を作っていきたい」

(金山屯氏)
「無投票になる。そんなバカな話はない。勝てない選挙には出ない。こんなばかな政治を日本は繰り返している。こんなことを高齢である私は反対の声をあげたいと思って今回の立候補に至った」

県内の有権者は8日時点で87万1787人。2021年の前回選挙から4万人あまり減っている。

2人の候補者の具体的な訴えを、政策への思いが反映される第一声の時間配分に注目してまとめた。

吉村氏の第一声は7分49秒。
公約の柱を5つ掲げ、県政課題への対応について「さらに推し進める」と訴えた。
多く時間を割いたのは2つで「安全安心な暮らし」が約1分30秒。災害対応に加え、防災力の強化を含む県土強靭化を進めるとした。

(吉村美栄子氏)
「大災害からの復旧・復興に全力で取り組むとともに、防災士の養成や女性の参画促進、デジタル技術などを活用した地域防災力の向上・治水対策など、ソフト・ハード両面から県土強靭化を進めていく」

このほか仮称・米沢トンネルの整備促進、JR米坂線の早期復旧にも取り組む。

同じく約1分30秒を割いた「多様な人材の総活躍」では、人口減少への対応も踏まえ、女性も働きやすい職場づくり・気候変動に強い農業を推進する。
「関係人口・交流人口の拡大」では、空港の滑走路延長などの機能強化を行うとした。

(吉村美栄子氏)
「人口減少下で輸出や交流拡大は肝。県に活力を呼び込む交流を実現していく」

金山氏の第一声は18分43秒。
最も多く時間を使ったのは「自己紹介と出馬の理由」「山形県とのつながり」で4分45秒ずつ。公約には2分半近くを割いた。

(金山屯氏)
「パートナーシップ制度反対やトンネルの速度を70~50キロに落とすとか。立派な観光資源があるのに利用されていない」

具体的には、性的マイノリティのカップルを結婚に相当する関係と認める県の「パートナーシップ宣誓制度」の廃止、「安全な高速道路網の実現」を訴えるとしている。
また金山氏は、若者の政治参加への期待についても述べた。

(金山屯氏)
「政治の大切さ。君たちの一票で日本・山形県・世界が変わる。そんな勢いを持ってほしい」

知事選の投開票は1月26日。



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