春の高校バレー全国大会は6日、2回戦が行なわれた。5日、初戦突破した男子・山形城北は大阪代表・清風と、女子・米沢中央は東京代表・下北沢成徳と対戦した。
男子・山形城北の相手は、10年連続32回目の出場となる大阪代表の清風。コンビバレーが持ち味。
第1セット、序盤からリードされた山形城北は、エース・佐藤純大にボールを集める。初戦のスパイク決定率が驚異の7割超えの大黒柱はこの試合でも躍動。
さらに要所でブロックポイントも重ねチームを鼓舞する。
(実況)
「エースの佐藤純大、ブロック2枚、ワンタッチをとりました。エースの塙、ブロック3枚。山形城北、取り返しましたブロックポイント。また佐藤純大です」
しかし、山形城北は相手に傾いたゲームの流れを引き戻せず、第1セットは14対25、大差で失う。
続く第2セットは佐藤純大の強烈なスパイク。そしてサウスポー・木村悠聖の攻守に渡る活躍で拮抗した展開に持ち込む。
しかし、連続ポイントを奪われるなどじりじりと差を広げられ、このセットも終わってみれば17対25。
10年ぶりに春高全国大会を戦った山形城北は2回戦を突破できなかった。
一方、女子・米沢中央は、2024年準優勝の東京代表・下北沢成徳と対戦。
第1セットは圧倒的な高さと力強さが武器の強豪に対し、米沢中央もモットーの「粘りのバレー」で応戦した。
競り合う展開で迎えた終盤、エースでキャプテンの佐藤鈴が高いブロックを利用した
技ありのスパイク。連続得点でついに追いつく。
(実況)
「このボールをエースの佐藤、ブロック2枚がついてくる。それでもエースで行く!」
その後、米沢中央は相手のミスで逆転するが、最後は返され22対25でこのセットを落とす。
続く第2セット。チーム1の決定力を持つ2年生・岡崎芽依の光る活躍もあり、このセットも一進一退、どちらに転ぶかわらかない。
(実況)
「これもカバーに入っている。そして岡崎がもぎとりました!」
「第2セットは2点のビハインド。これも岡崎、気持ちのこもったスパイク」
終盤に5連続得点を奪い、このセットこそは期待がかかったが、その後相手も5連続ポイント。
あと一歩のところで振り切られ、5年連続出場の米沢中央も2回戦敗退となった。
悔しい結果ではあったが、女子・米沢中央は強豪相手にセットを取るのではないかと期待を持てる試合だった。
男子・山形城北も、5日にオレンジコートで初勝利をあげ歴史を刻んだ。選手たちの最後まであきらめない姿に、県民も元気をもらったことと思う。