ことしも残すところ20日あまりとなった。鶴岡市の荘内神社では、新年を迎える縁起物づくりが始まった。
1877年(明治10)の創建からことしで147年を迎えた鶴岡市の荘内神社は、庄内藩主・酒井家の先祖をまつり、地域住民の心の拠り所として、毎年、正月の三が日は8万人の初詣客でにぎわう。
6日から始まった縁起物づくりでは、神職やみこが破魔矢に鈴をつけたり、2025年の干支「巳(へび)」が描かれた絵馬を結んだりする作業を行っていた。
製作する縁起物は破魔矢が2000体、熊手が3000体、お札やお守りなどが計5000体。
宮司の石原さんが2025年の干支「巳」の意味について詳しく教えてくれた。
(荘内神社・石原純一宮司)
「来年は「乙巳(きのとみ)」。乙は草木がしなやかに伸びていく、巳は再生、逆境に負けないで立ち上がる1年にしていただきたい」
縁起物づくりは12月14日までで、16日には境内のすす払いが行われ、新年を迎える準備が進む。