米沢市などに展開するスーパーマーケットの「キムラ」が、5日、事業を停止し自己破産申請の準備に入った。負債総額は現時点で12億円。
帝国データバンク山形支店などによると、「キムラ」は米沢市に本社を置き、戦後すぐの1946年に創業した。
ピークの1997年には米沢市と高畠町にスーパー10店舗を展開し、売上高63億円あまりを計上した。
しかし近年は大手スーパーやドラッグストアが進出し、人口減少も進んだことで業績が悪化。不採算店舗の閉店や不動産の売却を進めたが改善せず、資金繰りも限界に達していた。
事業停止は5日付けで、近く山形地裁米沢支部に自己破産手続きの開始決定を申し立てる予定。負債総額は現時点で12億円とみられている。
「キムラ」は商品券や電子マネーについて、今後、一定の割合で還付を受けられるとして保管を呼びかけている。