酒田市内で放火した罪などに問われている元消防団員の男について、検察は新たに、自宅近くの空き家にも放火したとして、4日までに追起訴した。男は4日の公判で、この追起訴分についても罪を認めた。
元酒田市消防団・副分団長の田賀一稀被告は、市内の会社事務所など4カ所で起きた火事をめぐって、放火や森林法違反の罪に問われていて、9月から始まった裁判で全ての起訴内容について認めている。
また、検察は新たに、田賀被告がことし5月29日に自宅近くの空き家の玄関付近に灯油をまいて火をつけ、0.09平方メートルを焼損させた放火の罪でも4日までに追起訴した。
この追起訴分が審理された4日の第3回公判で、田賀被告は「間違いはありません」と述べ、起訴された内容を認めた。
この中で検察側は、防犯カメラの映像から田賀被告が歩いて現場に向かったことを明らかにし、「仕事や腰痛によるストレス」から犯行に及んだと指摘した。
検察は、田賀被告についてさらに追起訴を予定している。