天童市でブランド化を図り生産されている「黄色いリンゴ」の話題。ことしは蜜がたっぷり入りおいしく仕上がった。
2日朝、天童市成生の武田繁さんの園地で収穫されていたのは、淡い黄色が美しいリンゴの晩生種「はるか」。
シャキッとした食感と蜜入りが良く、甘みが強いのが特徴。
(成生イノベーリョン・プリンセスはるか出荷組合・武田繁さん)
「きれい。いい出来だと思う。サビ軽減のために袋をかけている」
「はるか」は岩手で開発された品種で、成生地区では約5年前に生産が始まった。
黄色いリンゴは赤よりもサビと呼ばれる皮の変色が目立ちやすいため、見た目がきれいなリンゴになるよう、14人の生産者は一つひとつに日光を遮る袋をかけて大切に育てている。
収穫したリンゴは選果場で機械に通され、糖度が16度以上で蜜の入り具合が特に良いものは、独自ブランド「プリンセスはるか」として売り出している。
ブランド化を目指して4年目。
2023年は春先の霜の影響で出荷量が減った。ことしは高温で蜜入りが遅く収穫開始が10日ほど遅れたが出来は申し分なく、おいしいリンゴに仕上がった。
(リポート)
「蜜が本当にたっぷり入っています。甘いです! 本当に甘みが強くて噛めば噛むほど華やかな香りが広がります」
(成生イノベーリョン・プリンセスはるか出荷組合・武田繁さん)
「ことしは春先の霜の被害もなくて、雨も適度に降ったので実も大きくて甘いリンゴができていると思う。黄色いリンゴはなかなかないので、『珍しい』と思ってもらって触って食べてもらって、天童産のはるかがすごくおいしいというのを感じてもらいたい」
はるかの2024年の出荷量は、2023年より4トン多い約10トンが予想されている。
スタジオに黄色いリンゴ「プリンセスはるか」を用意した。
本当にきれい。先ほど皮をむいて1つ食べたが、皮をむいても同じ色だった。リンゴは食感が大事だと思うが、シャキッとしてとてもおいしかった。
2023年からマレーシア・香港と海外にも出荷し始め、魅力をPRしているという。
「プリンセスはるか」は2キロで約8000円、普通の「はるか」は3500円程度。JAてんどうフーズのホームページ「天の童(わらべ)」から購入できる。