1日に行われたJ1昇格プレーオフの準決勝。モンテディオ山形はホームの大声援とともに戦ったが、アクシデントもあり岡山に0対3の完敗...。決勝に進むことはできず、今シーズンもJ1昇格は果たせなかった。
リーグ戦の最終節から3週間を経て迎えたJ1昇格プレーオフの準決勝。
「J1昇格頑張れ!」
「絶対勝つという気持ちで応援しに来た」
「土居聖真選手、期待してる」
「(Q.誰のゴールがみたい?)ディサロ選手。オーバーヘッド決めてほしい」
ホームでのプレーオフ開催は初めてで、ゴール裏を埋め尽くす青と白の大応援団!
岡山からも大勢が詰めかけ、スタジアムは最高の雰囲気でキックオフを迎えた。
リーグ戦4位の山形は、5位の岡山に引き分け以上で決勝へ進めるアドバンテージがあったが、序盤、勝利だけが条件の岡山に押し込まれる時間が続く。
今シーズン何度も救ってきたゴールキーパーの後藤雅明が、この大一番でもスーパーセーブを連発!
奮闘するが前半31分、ペナルティエリアに進入されて先制を許すと、その3分後のコーナーキックで混戦となりクリアしきれなかったところ、相手に当たってシュートコースが変わり、後藤も反応できなかった。
立て続けの2失点も「時間はまだまだある」と反転攻勢を期待したが、悪い流れは止まらなかった。
40分、高い決定力でチームを引っ張ってきたディサロが右足を痛め負傷退場。
さらに後半9分、ファールを受けた川井のプレーがラフプレーと判断されレッドカードの一発退場、窮地に追い込まれる。
引き分けまで2点が必要な上に10人で戦う山形は、16分、氣田のクロスに土居。
31分には、坂本亘基のクロスが土居につながるがシュートまで持ち込めず、失点数がリーグで2番目に少ない堅守の岡山を最後まで崩せなかった。
39分にも失点した山形は0対3で完敗。クラブ記録を更新する9連勝でつかみ取ったプレーオフだったが、これで3シーズン連続プレーオフでの敗退となる。
(渡邉晋監督)
「準備してきたことをやろうという姿勢は見えた。それが結果に結びつけられなかった。サポーターには申し訳ない気持ちでいっぱいだが、選手たち・スタッフの奮闘はしっかりとたたえたい、誇りに思う」
今シーズンともに戦ったサポーターは...。
「ただただ悔しいしか言葉が出ない」
「とても頑張っていたが、もっともっともっと頑張ってほしかった」
「来年頑張ってほしい。自動昇格してほしい」
「勢いあったのでいけるかなと期待していたが、また来年期待して応援する」
5月には16位と降格圏も見えたチームが夏の補強で新戦力を迎え、自分たちのスタイルを貫いた末にたどり着いたプレーオフの舞台。
最後に思い描いていた結果は得られなかったが、リーグ後半に見せた怒涛の巻き返しに多くのサポーター・県民が「J1昇格は来シーズンこそ」と大きな期待を抱いているはずだ。
1日の試合だけをみると悔しい内容・残念な結果だった。しかし、今シーズンを振り返ると、正直夏前に諦めかけていたので、あそこからの巻き返し・プレーオフに進出したことで、結果的に多くの県民を感動させ、興奮させ、熱くした。
プロスポーツが地域に元気と活気を与えることを実感したシーズンだったと思う。
また、先ほどチームから発表があり、来シーズンも渡邉晋監督が引き続き指揮をとる。来シーズンのJ1昇格に期待したい。