ことし9月、三川町で90歳の女性が殺害された事件で、山形地検は28歳の無職の男を「住居侵入」と「殺人」の罪で起訴した。また、現場に残されていた足あとは、男が捨てた靴とみられることも新たにわかった。
「住居侵入」と「殺人」の罪で起訴されたのは、三川町横川新田の無職・石川一馬被告(28)。
起訴状などによると、石川被告はことし9月、三川町横山の阿部祥子さん(90)の自宅東側の窓から侵入。
阿部さんに対して頭や顔・胸などを手で殴りつけ、足で踏みつけるなどの暴行を多数加えるとともに、首を手で絞めつけるなどして脳挫傷のほか、下あごの骨やろっ骨を骨折させるなど多発外傷で死亡させたもの。
検察は石川被告の認否を明らかにしていない。
警察によると、現場には足あとが1種類だけ残されていた。
警察が捨てられていた石川被告の靴を押収して鑑定したところ、靴底のすり減り方など特徴が似ていることから、現場の足あとは石川被告のものとみられるとした。
また遺体の傷などから「犯行時に凶器は使っていないとみられる」という。
一方で、骨折の部位もあったことから、警察は凶器を使わず、どのような状況で阿部さんにけがを負わせ殺害に至ったのかを詳しく調べている。
石川被告は今後、裁判員裁判で審理されることになります。