パリ五輪・レスリングの金メダリスト、山形市出身の鏡優翔選手に、24日、県民栄誉賞が贈られた。喜びの言葉とともに、気になる4年後に向けても語ってくれた。
(試合)
「タックルに行った! 返せるか、返した」
ことし8月のパリ五輪でレスリング女子76キロ級に出場した山形市出身の鏡優翔選手。
(試合)
「残り10秒切った! さあ歴史が変わるか! 残り5秒...歴史を変えた! チャンピオン誕生! 鏡優翔、日本女子史上初、五輪・最重量級での金メダル!」
持ち味の「高速タックル」と弾ける笑顔で日本中を魅了した。あれから3カ月余り...。
山形市の文翔館に両親とともにやってきた鏡選手は、少し緊張した表情だった。
贈られたのは、県民栄誉賞。
過去には、作家の藤沢周平さんや井上ひさしさん・スピードスケートの加藤条治さんなどが受賞していて、鏡選手で9人目。
(鏡優翔選手)
「ありがたい賞をいただけて『幸せ者だね』と家族と話をしていて、9人目ということで『最後の一桁だ』と言っていた」
(贈呈)
「山形県はあなたに対し山形県県民栄誉賞を贈りその功績をたたえます」
吉村知事から賞状と記念のメダルなどが贈られたところで、ようやく鏡選手らしい笑顔に。
県出身者として68年ぶりの金メダルがたたえられた。
(鏡優翔選手)
「育った県で(県民栄誉賞を)いただけるということですごく温かい気持ちになった。本当に(県民の)みなさんの応援があってこその結果だと思うのでこちらこそ『本当にありがとうございます』と言いたい」
1つの大きな目標を達成し、今は爪を伸ばしたりいろんなところに行ったりと、これまでにない生活を送っているという鏡選手。
その一方で感覚が鈍らない程度に練習していて、気になる4年後に向けては次のように語っている。
(鏡優翔選手)
「もしロサンゼルスを目指すとなると、これまで以上に努力していかないといけない。私が頑張ることで県を盛り上げるきっかけになればいいと思っているので、これからも頑張っていきたい」
競技はもちろん、鏡選手にはこれからもいろんなところで元気と笑顔を届けてほしい。