24日、千秋楽を迎えた大相撲九州場所で、山形ゆかりの琴櫻が大関同士の相星決戦を制し初優勝した。県内からも喜びの声が聞かれた。
大関・琴櫻は尾花沢市出身の師匠・佐渡ケ嶽親方の長男で、九州場所が大関になり5場所目。
13勝1敗で迎えた24日の千秋楽で相星の大関・豊昇龍をはたき込みで破り、悲願の幕内初優勝を果たした。
父親の佐渡ケ嶽親方は、優勝が決まったあと「うれしい限り、こんな日が来るとは」と感慨に浸っていたという。
来年の初場所では祖父で元横綱の初代・琴櫻を目指し、初の綱取りに挑む。
(琴櫻関)
「この世界に入った以上、先代に追いつくことが目標でしたし、早く追いつきたい気持ちでやっていく」
24日、社長が部屋と琴櫻の後援会長を務めるスーパー「おーばん」では、取り組みの時間になると買い物に来た客が店内のテレビの前に足を止め、取り組みの様子を見守った。
そして琴櫻に軍配が上がると...。
「感激した。とてもうれしい。格好良かった」
「すごい相撲。本当に格好良かった」
店ではすぐに優勝を祝うタイムサービスが始まり、大盤振る舞いで山形ゆかりの力士の活躍をたたえた。
優勝と同時に店員たちも大忙し。
(おーばん山形東店・縄研史店長)
「よかったです。やった勝ちましたね。みんなで応援していたんでようやくです。ありがとうございます、ちょっとおーばんは大忙しになります」
野菜や精肉・鮮魚など約30品が3割から半額以下で店内に並べられる。数量限定のため、すぐに品切れになるものも...。
店によると、24日は普段の日曜日の夜と比べ、客の入りは3倍ほど多かったという。
「琴櫻が勝ちすぐここに走って来た(笑)タマネギ・タマゴとスジコを買った。おめでとうございます」
「山形にゆかりのある人だから、すごい。横綱に早くなってもらいたい」
25日も店では優勝を記念して15%引きセールが行われていて、一部の店舗を除き午後9時半まで営業している。
時間いっぱいで見せた気合の入った表情は、いつにも増して格好良かった。次は綱取りに期待したい。
※権利の関係で映像は途中からです