農林水産省が、この秋収穫された新米の「相対取引価格」を発表した。夏場のコメの品薄などを受け、県産米は異例の高値となっている。
相対取引価格は、JAなどの「出荷業者」と「卸売業者」の間で、主食用のコメを売買する際の価格のこと。
農水省が発表したのは、取り引きが新米に切り替わった10月の価格で、県産米は玄米60キロあたりで「つや姫」2万5403円、「雪若丸」2万4092円、「はえぬき」2万3578円だった。
これは去年の同じ月と比べると、「つや姫」156%、「雪若丸」153%、「はえぬき」134%と、いずれも大きく値上がりした。
JA全農山形では、「大幅な値上がりは、去年夏の猛暑の影響で今年の夏場にコメが品薄となり、価格が高騰したことが主な要因」とみている。
政府が示していた「今年の新米が出回れば価格は下がる」との見通しもはずれた格好。
相対取引価格の値上がりは店頭価格にも影響するため、スーパーなどでもしばらくコメの高値が続きそう。
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