今年8月、酒田市のコンビニで、店員に鎌を突きつけた上で商品を脅し取った男に、執行猶予付きの有罪判決が言い渡された。
恐喝と銃刀法違反の罪で判決を受けたのは、宮城県塩竃市の無職・亘理勝洋被告38歳。判決によると、亘理被告は今年8月、酒田市十里塚のコンビニで、57歳の店員に長さが1.3mほどある大型の鎌を突きつけながら「お金を出して頂けると有難いです」などと話し、歯磨き粉などの商品14点と買い物カゴを脅し取った。
20日の判決公判で山形地裁酒田支部の伊藤健太郎裁判官は「被害額自体は高額ではないものの、大型の凶器を示して行った犯行は悪質で、被害者は精神的苦痛を負った」と指摘。また、犯行動機についても「妻から離婚を切り出されたことに絶望し、事件を起こせば警察官が射殺してくれるなどと考えたもので、身勝手で酌むべき点はない」と厳しく指摘した。一方で、「被害弁償を行っており、罪を認め、反省の弁も述べている」などとして、亘理被告に対し、懲役2年6カ月、執行猶予5年の有罪判決を言い渡した。