きらやか銀行(山形市)を傘下に持つじもとホールディングス(HD)が2期ぶりに株式配当を復活させると正式発表した。株主総会で承認されれば、事実上の国有化が解消される。
じもとHD傘下のきらやか銀行と仙台銀行には計780億円の公的資金が注入されている。
配当がない場合、優先株を持つ国に63%の議決権が生じる仕組みで、2024年3月期は大幅赤字で配当を見送ったため、実質的に国の管理下に入っていた。
2025年3月期については、きらやか銀行での資金利益の増加や経費の減少などにより業績回復が見通せるとして、2期ぶりに期末配当を復活させる方針を25日発表した。
6月の株主総会で承認されれば、事実上の国有化が解消されることになる。