西川町の菅野大志町長による職員へのパワハラ疑いについて、西川町議会は「ハラスメント第三者調査委員会」と「百条委員会」を設置する条例案を全会一致で可決した。
25日に開かれた西川町議会の臨時議会。
(西川町・菅野大志町長)
「私の一連の報道になった未熟な行為と、当該職員に対してお詫びを申し上げるとともに、お騒がせしていることをこの場を借りてお詫びする」
25日の臨時議会で、菅野町長による職員へのパワハラ疑いについて、町は弁護士に調査を依頼する「ハラスメント第三者調査委員会」を設置する議案を提出。
一方、町議会も、関係者を出頭させることができるなど強い調査権限を持つ「百条委員会」を設置する議案を提出した。
(議長)
「法案を議案の通り決定することに賛成する議員の起立を求めます。全員起立です。よって法案は議案の通り可決されました」
採決の結果、「ハラスメント第三者調査委員会」と「百条委員会」を設置する条例案はいずれも全会一致で可決した。
菅野町長をめぐっては、3月に退職した元職員の男性が「菅野町長に人権侵害を受けた」として法務局に人権救済を申し立てるなど、パワハラが疑われる事案が複数あるとされている。
町が設置する「第三者調査委員会」は、菅野町長のパワハラ疑いについて外部の弁護士に調査を依頼する予定。
一方、議会が設置する「百条委員会」は、菅野町長のパワハラの疑い以外にもすべての職員を対象としたハラスメントに関する調査を行う考え。
(百条委員会・佐藤耕二委員長)
「5月9日に臨時議会があるが、それが終わってから早急に百条委員会を召集して、今後の打ち合わせ・スケジュールなどを考えていきたい」
(西川町・菅野大志町長)
「元職員に対して引っ張ってしまったという行動をしたのは、この前も会見で謝罪した通り。私としては常態化しているということはないと思うが、もしかしたらそのように感じていた職員もほかにもいたのかどうか、そこはしっかり調査をしてもらいたい」
町の第三者委員会は副町長が設置者となり、委員が決まり次第、調査を諮問するとしている。