山形市と天童市を通る立谷川では、いまシバザクラが見ごろを迎えている。河川敷では、ピンク色のじゅうたんが広がる光景が楽めるが、実はいまある問題が起きている。
立谷川の河川敷では、いまシバザクラが満開を迎えている。
ピンク色のじゅうたんが広がる光景は、ゴールデンウイーク中まで楽しむことができる。
(夫婦)
「この道路を走っていたら、あまりにきれいで河原に降りたんです。川のせせらぎを聞きながら、日ごろのいろんなことがパッと飛んで、心がスカッとした」
(カップル)
「きっかけは彼女から教えてもらって。きれいですね、すごく色鮮やかでじゅうたんみたいな感じできれいですよね」
(訪れていた人)
「気持ちだけ草取り参加させてもらったんですけど、もっとみなさんに足を運んでもらって、取っていただいてボランティアさんの努力が実るように、シバザクラでいっぱいになったらいいと思う」
立谷川のシバザクラは、河川敷の不法投棄に悩んでいた地元に住む田所三男さんが、約20年前に1人で河川敷を整備したのが始まり。
のちに市民団体を作ってシバザクラを管理したが、田所さんは2013年に亡くなった。
その後、田所さんの意思を受け継いだのが、義理の息子の松田和雄さん。
松田さんや市民団体のみなさんの尽力により、立谷川には今もシバザクラが咲き誇っている。
しかし、実は新たな問題が…。
(松田和雄さん)
「やはり15年なんで、枝がかたくなって木質化してしまう。そうするとなかなか咲きが悪くなる」
通常は「5年」という寿命を大きく超えて咲き続けたことや、近年の猛暑の影響で、シバザクラが以前よりも咲かなくなってしまい「まばら」な状態に…。
松田さんたち市民団体は、なんとか元の姿を取り戻そうと、新たな取り組みを始めている。
(松田和雄さん)
「元に戻るのは数年かかると思いますけど、会員のみんなで頑張って植え替えを始めている。見渡すかぎりピンクの光景をみなさんに見ていただきたいと思っています」
松田さんたち市民団体は、現在ボランティアの参加者を募集中だという。