秋田の事業者が遊佐町にある鳥海山の麓の所有地で採石を計画していることについて、町が23日夜、町民向けの意見交換会を開いた。
秋田・にかほ市の「川越工業」は、遊佐町に所有する鳥海山の麓の敷地内で、町が条例で規制する内容で「採石」を行う計画を示し、3月、町に事前協議書を提出している。
これについて町は23日夜、町民向けの意見交換会を開き、町の担当者から事業者が示した計画について説明が行われた。
これに対し町民からは、水質などに影響するとして反対する意見や、以前、採石を行った際に事後の緑化が行われておらず、姿勢を疑問視する声などが相次いだ。
町は5月10日までに認可するどうかを判断する方針だが、事業者に求めている資料の提出が遅れていて、判断がずれ込む可能性があるという。
(遊佐町役場・高橋務副町長)
「条例で規定する水源涵養機能を損なうのか損なわないのか、地下水に影響があるのかないのか、そういう部分が判断の基準になる。特に住民からは前の事業が終了した段階での緑化について貴重な意見をいただいたので、そのことも十分踏まえながら判断していきたい」
事業者側は4月18日に開いた説明会で、大学に依頼した調査データを基に「地下水脈に影響を及ぼさずに掘削は可能」との見解を示している。
※高橋務副町長の「高」はハシゴダカ