遊佐町内で採石を計画している秋田県の事業者が住民向けの事業説明会を開いた。
秋田県の川越工業(にかほ市)は遊佐町臂曲地区に所有する鳥海山麓の敷地内で採石を行う計画。2025年8月の事業開始を目指し、3月に町に事前協議書を提出している。
町は条例で水資源の保全区域で2メートルを超える掘削を規制しているが、計画では最も深い所で「地下30メートル程度」の掘削を行う可能性がある。18日夜の説明会では、住民から地下水への影響を不安視する声などが上がった。
これに対し川越工業側は、秋田大学に依頼したボーリング調査のデータをもとに、「地下水に影響を及ぼさずに掘削は可能」と説明した。
(川越工業・神坂智行営業課長)
「(Q2メートルの規制があっても採石したい理由は?)会社の所有地、買い求めた山なので有効活用したい」
川越工業は2016年にも町内で採石を計画し、条例で規制した町と訴訟の末に断念している。町では今後計画を精査し、5月10日までに再び規制するかどうかを判断する考え。