体重無差別で柔道の日本一を決める全日本選手権が、4月末に東京で開かれる。東北代表として出場するのは県警機動隊の2人。相手はパリ五輪メダリストのあの人だ。
天童市にある道場で稽古を行っていたのは、2024年に機動隊に配属された最上町出身の阿部拓馬巡査長(25)と、2023年に配属された鶴岡市出身の佐藤佑治郎巡査部長(23)の2人。
3月、体重無差別で柔道の日本一を決める東北地区予選で、阿部さんは優勝、佐藤さんは準優勝に輝き、4月末に行われる「全日本柔道選手権大会」に東北代表として出場することになった。
阿部さんは2024年に続き3回目の出場。全国大会出場を決めたことについて聞いてみると...。
(県警機動隊・阿部拓馬巡査長)
「強者がいるところは関東圏が多いので、周りの人が見ていて楽しい柔道ができたらいい」
佐藤さんは2024年に続き2回目の出場。
(県警機動隊・佐藤佑治次郎巡査部長)
「昨年までは出ることが目標の憧れの大会だったが、勝ちに行くという思いで予選から試合をしていたので、全国大会が決まった時はほっとした」
すでに1回戦の組み合わせが発表されていて、2人の相手は何と五輪メダリスト。
東京五輪・男子100キロ級金メダリストのウルフ・アロン選手と戦う阿部さん。
(県警機動隊・阿部拓馬巡査長)
「強い相手と戦うのはワクワクする。自分の持っている力がどれだけ通用するのか、挑戦したいという気持ちの方が強い」
そして佐藤さんは、2024年、男子66キロ級で五輪2連覇を果たした阿部一二三選手と戦う。
(県警機動隊・佐藤佑治次郎巡査部長)
「勝ちたいというのが1番だが、それだけを意識すると緊張して自分の柔道がとれなくなってしまうので、まずは楽しむことを1番の目標に大会に臨みたい」
「全日本柔道選手権大会」は、4月29日、東京の日本武道館で開催される。
2024年は2人とも1回戦を勝った後、2回戦で敗退。今回はどちらも強敵だが、ぜひ勝ってほしい。