山形県でサクランボの栽培が始まってから、2025年で150周年の節目を迎える。「やまがた紅王」のさらなる品質向上を目指した研修会が寒河江市で開かれた。
県農業総合研究センターで開かれた研修会には、「やまがた紅王」の苗木販売業者をはじめ、JAや青果市場の関係者など約80人が集まった。
研修会では県の担当者が、4月頭の気温が低かったため生育がやや停滞し、「やまがた紅王」は、平年よりも2日遅く17日に開花したことを報告した。
また「やまがた紅王」は結実した実が成長の途中で落ちてしまいやすい品種のため、収穫時に着果量が不足する事態を避けるため、満開から20日後と40日後の2回に分けて摘果するよう呼びかけた。
また、「5月上旬~中旬ごろにかけては園地に水を積極的にまいた方がサクランボの実が大玉傾向につながる」など、これからの管理のポイントを説明した。
(県園芸大国推進課・安達栄介課長補佐)
「栽培の基本を確認して、いいものをたくさんならせてほしいと考えている」
県は、「やまがた紅王」の2025年の出荷量を70トンと見込んでいる。