県内の小学校で"また"児童の個人情報が流出した。酒田市教育委員会は、小学校教諭が1クラス分のテスト結果を、誤って市外に引っ越した児童の保護者に送付していたと発表した。
(酒田市・赤坂宜紀教育長)
「大変申し訳ありませんでした」
酒田市教育委員会の説明によると、3月31日、市内の小学校教諭が、この春、市外に引っ越した児童に渡しそびれた通知表や私物などを封筒にまとめ、転出先の小学校に送付した。
その後、封筒を受け取った児童の保護者から「私物にまじって個人情報のようなものが入っている」と教育委員会に連絡があった。
確認したところ、この児童が在籍していた1クラス分の児童全員の算数のテスト結果と、それに伴うA・B・Cの評価が書かれた用紙が入っていた。
テスト結果が封筒に入った理由はわかっていない。
学校側は13日、臨時の学級保護者会で経緯を説明し、謝罪した。
市教育委員会は再発防止策として、成績に関する資料は印刷せず、パソコン上だけの利用にとどめることや、印刷した場合も必ずシュレッダーで処分し手元に保持しないことを徹底するとしている。
子どもの個人情報をめぐっては、4月7日に山形市で、児童数十人分の氏名や学力検査の結果などの個人情報が流出する事案が起きたばかり。