将棋駒の生産量日本一を誇る天童市で、甲冑を身に着けた人を駒に見立てて対局する恒例の「人間将棋」が行われた。
今年で70回目となる「人間将棋」。かつて豊臣秀吉が家来を駒に見立てて将棋を楽しんだという故事にちなみ、毎年「天童桜まつり」の名物イベントとして舞鶴山で行われる。
13日は、森内俊之九段と木村一基九段の対局が組まれ、盤上の駒武者には阿部健治郎七段(酒田市出身)と岡部怜央五段(鶴岡市出身)のプロ棋士2人、そして抽選で選ばれ全国から参加した42人が扮した。
場内に流れる解説にはアマチュア三段の腕を持つタレントのつるの剛士さんが参加し、対局を盛り上げた。
(アメリカ出身)
「人間将棋はおもしろい。コスチュームが好き」
(南アフリカ出身)
「とてもおもしろい、見ていて楽しい」
(埼玉から)
「ずっとワクワクしてすごく楽しい。人間将棋最高。来年も来られるなら来たい」
主催者によると、13日の天童桜まつりには約5万5000人が来場した。