3月に南陽市内で道に迷った高齢の女性を保護し、警察署まで送り届けた男性に、警察署長から感謝状が贈られた。
(表彰)
「あなたは南陽市内において、道に迷った高齢女性を保護し、安全確保に尽くされました。その功績をたたえ感謝の意を表します」
9日、感謝状が贈られたのは、南陽市のタクシー会社・赤湯観光タクシー社長の島貫圭一さん(64)。
3月31日午後7時ごろ、会社事務所にいた島貫さんは、会社の前を通った人から「タクシーに乗りたそうに立っている高齢の女性がいる」と伝えられた。
記 者 「ここに女性がいて、待合所に案内した?」
島貫さん「そうですね。そんな感じでした。ここに座ってもらって話を聞いた」
女性は自分の名前や住所が言えず、身分証明書などもなかったため、島貫さんは「暗くなり、交通量も多いこの場所に放っておけない」と考え、女性をタクシーに乗せ自ら運転して南陽警察署へ向かった。
署に到着すると、ちょうど女性の家族からの相談を受け、居場所を探していたところだった。
島貫さんの判断と行動により、女性は無事に家族に引き渡された。
(島貫圭一さん)
「あのまま置いていては、どこかへ行ってしまう。側溝に落ちたり、車にはねられたりということがなきにしも非ずだった。今回は本当に良かった」
感謝状を贈った南陽警察署の石山高司署長が、「市民の安全安心のため今後ともご協力をお願いします」と伝えると、島貫さんは「できることは精いっぱい頑張ります」と応えていた。