遊佐町の鳥海山麓での採石計画を「地下水への影響」を理由に、町に認められなかった秋田の事業者が、再び採石を計画していることわかった。
遊佐町によると、鳥海山麓の臂曲(ひじまがり)地区で採石を計画しているのは、秋田・にかほ市の川越工業。
この業者は2016年に臂曲地区での採石を計画したが、「地下水に影響が出る」として町に認められなかった。
今回、業者は3月に、町に事前協議書を提出し、約2万5000平方メートルのうち8800平方メートルで掘削を行い、一番深い所で約10メートルになるという新たな計画を示した。
また、地下水への影響については、ボーリング調査のデータを添付し、考察の結果「影響がない」と主張している。
新たな計画について業者は、町の条例に基づく住民向けの説明会を4月18日に開くとしていて、町も23日に町民意見交換会を開催する。
また町は並行して計画の審議を続け、5月10日ころまでに規制するかどうか判断する方針。