県水産研究所の職員が潜水作業中に死亡した事故を受け、県人事委員会が労働安全衛生法違反の疑いで調査していることがわかった。
この事故は、4月2日、鶴岡市の温海沖で、1人で潜水調査をしていた県水産研究所職員の五十嵐大将さん(31)が、海底で沈んだ状態で見つかり死亡したもの。
事故の後、県は「潜水調査は2人で行う」という内規が守られていなかったことや、単独での潜水調査が常態化していたこと、作業内容などの事前申請が形骸化していたことを明らかにしている。
この事故について、県職員の安全衛生管理体制を調査・監督する県人事委員会が、「重大事案が発生した」として、事故直後から労働安全衛生法違反の疑いで調査を進めていることがわかった。
今後は水産研究所への立ち入り調査も行う方針で、問題が認められれば研究所などに対し是正を求めていくという。