2025年2月の大雪で、県内では果樹の枝折れなど農業被害が相次いだ。除雪が追いつかず、これまで被害の全容がつかめていなかったが、県は現時点での被害額が2億7000万円を超えると明らかにした。
これは、9日の会見で吉村知事が明らかにした。
2025年2月の大雪で、県内ではリンゴやブドウ・サクランボなど、果樹の枝が雪の重みで折れたり、農業用ハウスが壊れるなどの被害が相次いで知事も視察した。
県のまとめによると、8日時点の農業被害額は2億7300万円に上る。
これだけの被害が出た理由の1つとして、多くの生産者からあがったのは「近年の雪質の変化」。
(吉村知事)
「南陽市のリンゴ農家の話、何回も雪を下ろしてもどんどん積もった。以前ならこれくらいの雪では折れないが折れてしまった。水分が多い雪なのではないかと」
ハウス倒壊など深刻な被害が多く、農業を続ける意欲を失う農家も少なくないという。
(吉村知事)
「生産意欲の減退とならないように、できる限り現場の人の話を聞きながら対策・対応をしていきたい」
今回の大雪を受け、県は相談窓口を設置した。
倒壊した農業用ハウスの復旧費を一部補助するなどの支援を行っていて、県は被害を受けた生産者は下記に相談してみてほしいとしている。
<2月大雪 農水被害相談窓口>
県 農政企画課 023-630-3315(平日:午前8時半~午後5時15分)