酒田港に、日本や海外の港をめぐる「国際クルーズ船」が2025年度初めて寄港し、海外からの観光客でにぎわった。
8日朝、酒田港に寄港した「シーボーン・クエスト」は、アメリカの会社が所有するバハマ船籍の国際クルーズ船。
酒田港に寄港する国際クルーズ船としては2025年度初めてで、全長は約200メートル、アメリカ・イギリスなど海外を中心に約440人の旅行客が乗船している。
また、この船自体が酒田港には初めての寄港で、午前中に行われた記念のセレモニーでは、船長やスタッフに「傘福」や「さくらんぼ」など山形ゆかりの品々が贈られた。
(シーボーン・クエスト ヨリス・ポリアウ船長)
「シーボーン・クエストの酒田初寄港を大変光栄に思います。心から感謝申し上げます」
乗客は午後5時の出港までの間に酒田の街に繰り出して、買い物や食事などを思い思いに楽しんでいた。
(イギリスから)
「本間美術館とさかた海鮮市場に行く。日本の人との触れ合いや、文化・食べ物も楽しみにしている」
(酒田市・矢口明子市長)
「今年度初寄港で大変喜んでいる。きのう(7日)日和山公園のサクラも咲いたので、多くのみなさんが酒田で降りて、庄内・山形を観光していただければ」
3月30日に横浜港から始まったシーボーン・クエストの船旅は、酒田を含む各地の港をめぐり、9日に函館港に寄港し、13日に横浜に戻る。
酒田港には4月12日にも別の国際クルーズ船が寄港し、2025年度はこれまでで最も多い8回の国際クルーズ船の寄港が予定されている。