信用調査会社のまとめにより、県内で2024年度に倒産した企業は81件に上り、この10年で最も多くなったことがわかった。
信用調査会社・帝国データバンク山形支店によると、県内で2024年度に1000万円以上の負債を抱えて倒産した企業の数は81件だった。
これは前の年度と比べて24件、率にして20.9%増加した。80件を超えたのは2010年度以来、14年ぶり。
<業種別の倒産件数>
サービス業 21件
建設業 20件
小売業 19件
主な倒産理由について、倒産した81社のうち販売不振によるものが72件と、全体の9割が「不況型倒産」だった。
また規模別では、従業員10人未満の企業の倒産が67件と最も多く、小規模の企業の倒産が全体の8割を占めている。
今後について帝国データバンクは、「物価高や人手不足が企業の収益を圧迫する中、人口減少や後継者不足なども重なった。企業倒産は今後も緩やかに増え続ける見通し」だとしている。