山形市の東北芸術工科大学で入学式が行われた。これから芸術を学ぶ若きアーティストたちは、自分の"個性"を大切にして新たな一歩を踏み出す。
金・青・オレンジ、さすがアーティストの卵たち。
3日、東北芸術工科大学に入学したのは、学部生と大学院生合わせて640人。
入学を祝って中山ダイスケ学長は「悔しさを表現で塗りつぶし、心の涙を絵の具にして何かを届けられる人になってほしい」と激励の言葉を送った。
新入生を代表し、沖縄・石垣島出身の金城凛さんが誓いの言葉を述べた。
(新入生代表・芸術学部美術科・金城凛さん)
「山形ならではの自然の中で得られるインスピレーションや、地域社会との関わりを大切にしながら、創造の幅を広げていきたい」
式を終えて会場を出た新入生を待っていたのは...。
(リポート)
「きょうから芸工大生として新たな生活をスタートさせる新入生たち。早速サークルの勧誘を受けながら、楽しい学生生活が始まろうとしています」
勉強に、サークル活動に...、新入生は期待に胸を膨らませていた。
(宮城出身)
「学校が魅力的。(Q.一番の魅力は?)校舎も好き」
(岩手出身)
「学食に力を入れているらしいので全部制覇したい」
(米沢市出身)
「インテリアデザイナーになりたい。なれるように頑張りたい。学科ごとの活動、自分で家具をデザインできるところが楽しみ」
ひと際、目立つ服装をしていたのは中国からの留学生たち。山形の風景に魅力を感じて芸工大を選んだそうだ。
(中国から)
「雪がすごいと思った。東京の冬とは違って特別な感じがする」
そして、憧れの"金髪"で式を迎えた新入生も...。
(宮城出身)
「好きなスケーターが金髪坊主。憧れてこの髪型にした。何でもできる気がする」
(宮城出身)
「バリバリ芸工大生できたらいい」
芸工大の2025年の新入生のうち、県内出身者は約3割の165人。
講義は4月7日から始まる。
多様性のかたまり、入学式から個性が爆発していた。伸び伸びと表現の幅を山形の地で広げ、芸術で山形を盛り上げていってほしい。