1枚の葉っぱを切り抜いて制作する「葉っぱ切り絵」の作品展が28日から山形市で始まった。繊細に表現された心温まる作品の魅力に触れることができる。
「お話の続きはまた明日」
「ここは任せて、長ーいお鼻が自慢ですから」
葉っぱの中に絵本の1ページから飛び出してきたような世界が広がっている。
28日から山形市のやまぎん県民ホールで始まったのは、葉っぱ切り絵アーティスト・リトさんの作品展。
神奈川県出身のリトさんは、発達障害のADHDによる集中力を前向きに生かして5年前から独学で制作をスタート。
SNSなどを通じて国内だけでなく、海外からも注目を集めている。
会場には、デザインナイフを使って1枚の葉を細かく切り抜き動物たちの日常を表現した作品など、50点が展示されている。
(リポート)
「こちらは山形の展示のために制作された作品、葉っぱの小旅行in山形。羽黒山五重塔に芋煮会の大鍋、その上にはサクランボが乗っている。芋煮の湯気まで繊細に表現されていて葉っぱの中に楽しい山形旅行が描かれている」
初日の28日は、雨の中でも多くの人が訪れ、リトさんのつくる優しくて温かい世界に触れていた。
(福島から)
「山形で開催されると聞いてきょう来た。とても細かくてすごく可愛くて素敵な作品ばかりなのでほっこり癒される」
(福島から)
「可愛い。楽しかった」
(山形市から)
「すごく本当に細かい、こんなに小さいと思わなかった。すごく優しい、良い、ここに入ってみたい私も」
(葉っぱ切り絵アーティスト・リトさん)
「タイトルが一言添えられているが、そこからこの子たちは何の話をしているのかなとか、どこに行くのかなとか、自由に想像してもらって、友達同士や親子で話を想像して楽しんでもらいたい」
「楽しいパーティーがもうすぐ始まるよ」
「見守ってるよ、君が元気に羽ばたく日まで」
「小さな小さなたからもの」
「素敵な空が見えるよ、明日もきっと」
(葉っぱ切り絵アーティスト・リトさん)
「この小さい葉っぱの中という制限の中に作るからこそ、アイデアも出てくるものがあったり、みなさんも青空をバックに撮られたものを見て生き生きとしているとか2つの目から顔の表情まで想像を膨らませたりするので、本当の生きている葉っぱだからこそなのかなとか。葉の色を活かしながらテーマを決めていることも含めてみなさんに楽しんでもらえているのかなと思う」
リトさんの作品展は4月29日まで開催されていて、会場では書籍やカレンダーの販売も行われる。29日の午後にはリトさんのサイン会も開催される。