資源の有効活用へ、山形市と大手コンビニが新たな取り組みを始めた。コンビニの店頭で、気軽にペットボトルのリサイクルに取り組むことができるようになった。
山形市内のセブン-イレブンで、27日お披露目されたのは、使用済みのペットボトル回収機。
これは8年前に全国的に始まった取り組みで、これまでに40都府県のセブン-イレブンで導入されている。
県内では今回初めて山形市で導入されることになり、佐藤孝弘市長などが出席してセレモニーが開かれた。
(セブン-イレブン・ジャパン・林賢司東北ゾーン・ゾーンマネージャー)
「市民の皆様にもペットボトル回収機を積極的にご利用いただいて環境問題・対策について共に考え取り組みたい」
取り組むのはペットボトルの「水平リサイクル」。
この機械で集められたペットボトルは、回収・加工されて再びペットボトルになる。
これまでは、ペットボトルから衣類など別のプラスチック製品にリサイクルされ、最終的にはごみとなっていた。
一方で「水平リサイクル」は、ペットボトルを再びペットボトルに作り変える仕組みで、リサイクルの輪が途切れないのが特長。
プラスチックごみが減らせるのはもちろん、新たにイチからペットボトルを作るのと比べて、二酸化炭素の排出量を最大7割削減できるのも大きなメリット。
(リポート)
「生活に身近なセブン-イレブンに設置された回収機、キャップとラベルを外し、きれいに洗った使用済みペットボトルを入れると、一瞬でリサイクル完了」
回収機に入れられるのは、2リットルまでのペットボトルで、連続して入れることができる。
そして、ペットボトルを5本入れるごとにナナコカードの利用者は店舗などで使えるポイントが1ポイントもらえるというサービスもある。
(山形市・佐藤孝弘市長)
「コンビニエンスストアは市民にとって非常に身近な場所。市民のみなさまの環境意識も高める効果もあると思う」
コンビニで買ったもの以外のペットボトルを持ち込むことも可能。
(セブン-イレブン十日町4丁目店・齋野国誉オーナー)
「どんどん持ち込んでいただいてリサイクルに協力してもらえれば。当店で買ったものじゃなくても持ってきていただければと思うのでぜひ利用してほしい」
回収機は山形市内の8割に当たる39店舗に設置され、店舗の営業時間中に利用できる。
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